@article{oai:ir.ide.go.jp:00053733, author = {千坂, 知世 and 山尾, 大 and 末近, 浩太}, issue = {1}, journal = {アジア経済}, month = {Mar}, note = {PJa/33/Aj11, application/pdf, ZAJ202303_002, イランのイスラーム革命防衛隊(IRGC)は,1979 年革命から現在までイランの革命体制を国内外の脅威から守るという重要任務を担ってきた。その一つに周辺諸国のシーア派支援のための派兵が挙げられる。しかし,海外派兵には安全保障のジレンマや経済制裁など国益と相反する問題が生じる可能性がある。このようなパラドクスを孕むIRGC 派兵をイラン国民がどのように捉えてきたのか。言論統制の厳しいイランにおいて,IRGC という体制そのものを象徴する組織に対する正確な世論を測ることは困難とされてきた。 本論文では,そのような「社会的望ましさバイアス」の問題に対して,独自に実施したサーベイ実験を通じて克服を試みた。その結果,IRGC の海外派兵支持者はイラン全国で約35 パーセントにとどまること,さらに支持/ 不支持の差は,体制への支持,信仰心,経済状況ではなく,対米意識の異なる回答者の間で最も強く有意に見られることがわかった。これは,革命体制への追従や宗教理念に基づく非合理性によって語られることの多かったこれまでのイラン対外政策研究とは異なる見方を示唆するものである。}, pages = {2--26}, title = {イスラーム革命防衛隊の海外派兵をめぐる イラン国民の認識――2021年サーベイ実験の結果から――}, volume = {64}, year = {2023} }