@article{oai:ir.ide.go.jp:00049203, author = {重冨, 真一}, issue = {2}, journal = {アジア経済}, month = {Jun}, note = {PJa/33/Aj11, application/pdf, ZAJ201706_007, 農産物は工業製品に比べ品質にばらつきと変動が大きく,その取引費用を節約するためには,売り手と買い手の間で,品質についての情報が正確かつ効率的にやりとりされねばならない。本稿ではコメの大輸出国タイにおいて,コメの品質情報がいかなる仕組みで伝達されているのか,そうした仕組みがどのようにして作られてきたのかを明らかにした。タイ米の標準規格と検査制度は,戦後になって導入された。輸出市場の拡大と格付けに応じた輸出税徴収の必要から格付けと検査の制度が求められ,一方では精米技術の革新が供給されるコメの標準化を可能にした。こうして現在では輸出から精米所までの流通過程で標準規格による取引が可能になっている。ただしその規格は外形に基づくものであり,食味,安全性,生産過程に関わる情報は伝達できない。これらの品質情報については,取引貨物の化学的検査や炊飯試験,精米所のブランドが情報伝達の媒体となっている。}, pages = {135--163}, title = {タイ米取引における品質情報の伝達制度 (特集 「途上国」日本農業の開発経済史 -- 経験と教訓)}, volume = {58}, year = {2017} }