@article{oai:ir.ide.go.jp:00049199, author = {小島, 庸平 and 高橋, 和志}, issue = {2}, journal = {アジア経済}, month = {Jun}, note = {PJa/33/Aj11, application/pdf, ZAJ201706_003, 途上国の農業融資制度は一般に未発達である。その原因のひとつに,情報の非対称性の下での信用審査の困難が挙げられる。本稿は,協同組合を中心に発展してきた戦前日本の農業金融制度のなかで,組合員のソフト情報(人格など)やハード情報(経済力など)を体系的に蓄積した『信用程度表』の役割に着目し,優良産業組合におけるその運用を詳細に検証する。分析の結果,地縁的関係に基づいて収集されるソフト情報は,ある程度有効活用されており,人格の優れた小農がより融資を受けやすくなっていたことが明らかになった。しかし,相対的にみると,資産など外部からの観察が容易なハード情報が,信用審査においてより重視されていたことも明らかになった。この結果は,『信用程度表』のような社会技術の存在によって,観察しにくいソフト情報が体系的に蓄積・可視化されたとしても,それだけでは,資産の乏しい小農向け農業融資が容易には進まないことを示唆している。}, pages = {11--46}, title = {戦前日本の産業組合における信用審査の実態と開発途上国への含意 -- 長野県小県郡和産業組合を事例として (特集 「途上国」日本農業の開発経済史 -- 経験と教訓)}, volume = {58}, year = {2017} }