@article{oai:ir.ide.go.jp:00040795, author = {重冨, 真一}, issue = {12}, journal = {アジア経済}, month = {Dec}, note = {PJa/33/Aj11, application/pdf, ZAJ200912_003, 現在タイでは,一種のコミュニティ主義思想が,少なからぬ政治的影響力をもっている。 ここで「コミュニティ主義」とは,国家や社会を律するうえで,市場原理と政府機能の両方を抑制し,人々の自 主的連帯や自然との協調的関係を重視する思想を指す。この思想は1980年代の初頭に,ごく一部の NGO活動家や研究者,知識人によって打ち出された。 ところがいまや憲法や国家開発計画にまで「コ ミュニティ」を重視する文言が踊る。本稿は,コミュニティ主義思想がタイ社会で普及した過程を追 い,どのような主体,社会装置,表現方法がそれに寄与したのか検討した。そして1980年代後半から 1990年代前半にこの思想が国家エリート,国家への抵抗運動,改良主義的な運動のイデオロギーとし て翻訳されて広い分野の支持者を得たこと,その主唱者が1990年代の国の制度改革過程に深く関わっ ていたことを明らかにした。}, pages = {21--54}, title = {タイにおけるコミュニティ主義の展開と普及 -─1997年憲法での条文化に至るまで-}, volume = {50}, year = {2009} }