@article{oai:ir.ide.go.jp:00040735, author = {北野, 浩一}, issue = {10}, journal = {アジア経済}, month = {Oct}, note = {PJa/33/Aj11, application/pdf, ZAJ201010_005, チリのブロイラー産業は近年高い成長を遂げているが,その産業構造は世界的にみても特殊である。契約養鶏農家とパッカーという分業関係がなく,少数の寡占企業によって,完全所有型の垂直統合が進められている。チリにおいて,ブロイラー産業がこのような産業構造をもつことを,本稿では不完備契約論のフレームワークを用いて分析し,パッカーによって寡占が形成され企業が多角化戦略をとる場合には,効率的であることを示した。 ブロイラー産業の寡占の形成の要因は,1980年代の経済危機による中小養鶏農家の倒産,および大規模養鶏企業による積極的な買収と,衛生基準の引き上げによる加工施設投資の増大をあげることができる。また,検疫制度やトレーサビリティーの導入も,参入障壁を形成する要因となっている。ブロイラー産業の寡占企業は垂直的な統合とともに,豚や七面鳥といった,処理施設・流通システム網を利用する他の産品への多角化も積極的に進めている,という共通する特徴を有する。}, pages = {62--85}, title = {チリのブロイラー産業における所有型インテグレーションの形成}, volume = {51}, year = {2010} }