@article{oai:ir.ide.go.jp:00040555, author = {村上, 薫}, issue = {3}, journal = {アジア経済}, month = {Sep}, note = {PJa/33/Aj11, application/pdf, ZAJ201309_003, 本稿は,イスタンブルの低所得地区における調査の結果を踏まえ,都市下層出身の女性のナームスと愛情の経験を,生計の不安定化と貧困化の文脈に位置づけつつ描き出した。ナームスとは,親族女性のセクシュアリティの保護/管理を通じて維持される個人や集団の名誉であり,愛情で結ばれた夫婦関係に基づく近代家族の理想とは潜在的に対立する。失業の増加と雇用の不安定化によって伝統的な親族の相互扶助が困難となり,生計が不安定化するなか,調査地の女性は夫によるナームスの保護を愛情として解釈するが,親族によるそれは経済的な支援などがないかぎり抑圧的と感じるようになった。他方,生計の不安定化を背景に,夫からきちんと扶養されることで愛されているという実感をもつという感覚も生まれた。このことは扶養をナームスの保護と結びつける考え方が後退したことを示唆する。以上からナームスが近代家族の理想に取り込まれるかたちで変容を遂げたことが明らかとなった。}, pages = {28--47}, title = {トルコの都市貧困女性と結婚・扶養・愛情 -- ナームス(性的名誉)再考の手がかりとして}, volume = {54}, year = {2013} }