@article{oai:ir.ide.go.jp:00040512, author = {村上, 薫}, issue = {2}, journal = {アジア経済}, month = {Jun}, note = {PJa/33/Aj11, application/pdf, ZAJ201406_003, 本論文では,1990年代後半以降のトルコで活発化した貧困救済事業の貧困者統治の装置としての側面を検討し,公的扶助制度の実践を事例に都市貧困層による市民的価値の内在化を論じた。トルコの公的扶助制度は,権威主義的な市民概念に代わる新しい市民概念の台頭を背景として,温情主義的な側面を維持しつつ,受給者を潜在的な依存者とみなし生産的で自立した市民へと誘導する新自由主義的な統治の装置としての性格を強めつつある。だが調査地のイスタンブルでは,公的扶助制度の実践を通じた住民による新たな市民的価値の内在化は部分的かつ流動的であり,貧困を他律的にとらえる,あるいは国の支援を相応の割り当て分ととらえる貧困救済の理解と両立する様子が観察された。論文ではこのことの含意を,トルコの歴史的社会的文脈に照らしつつ,市民性への包摂の観点から論じた。}, pages = {36--61}, title = {トルコにおける市民概念の再編と都市貧困層の統治 -- 公的扶助の実践に見る市民性への重層的包摂}, volume = {55}, year = {2014} }