@article{oai:ir.ide.go.jp:02000779, author = {近藤,高史}, issue = {4}, journal = {アジア経済}, month = {Dec}, note = {PJa/33/Aj11, application/pdf, ZAJ202312_002, パキスタンの水資源確保のためにインダス川に建設が計画されているのがカーラーバーグ・ダムである。小論の目的は同ダムが1960 年代に着工が予定されていたにもかかわらず,いまだ計画段階のままとどまっている背景を明らかにすることにある。小論では同ダム建設計画の展開と建設反対派の動 向を概観した後,現計画を形作った2000 年代のムシャッラフ政権の取り組みと建設反対派への対応, 政党の同計画への姿勢,計画をめぐるパキスタン国内の言説も検討した。そのなかで,計画停滞の背 景にスィンド・パンジャーブ両州間の水配分争いを中心とした連邦・州,州間の不信感と相互の信頼 醸成努力の欠如があり,これらの克服は容易でない点を指摘した。また,政治への介入を繰り返して きたパキスタン軍は水利計画にも利害関係を有しているために同ダム計画を後押ししてきたが,近年 同ダム以外の水利計画の選択肢が増えたために優先順位が下がったことも背景として指摘した。}, pages = {2--31}, title = {パキスタンのカーラーバーグ・ダム建設計画――連邦,州,政党,そして軍の利害の間で――}, volume = {64}, year = {2023} }