@article{oai:ir.ide.go.jp:02000063, author = {山田,紀彦}, issue = {3}, journal = {アジア経済}, month = {Sep}, note = {PJa/33/Aj11, application/pdf, ZAJ202309_002, 特定の人物の選出が目的にもかかわらず,多くの独裁者は競争的選挙を実施する。しかし選挙は不確実であり,目的達成には操作が必要となる。とはいえ過度な操作は選挙だけでなく体制の正当性を低下させる。つまり独裁者は,操作による目的達成と正当性維持のあいだでジレンマに直面する。本稿はラオスの村長選挙を事例に,ラオス人民革命党が選挙を巧妙に操作することで目的を達成する一方,候補者選出過程に有権者の声を反映させるなど「民主的」選挙の外形を頑なに守り,ジレンマ解消に努めていることを明らかにする。選挙は茶番かもしれないが,党にとっては「民主主義」を演出する重要な舞台であり,体制が「民主主義」の価値を国民と共有しているとの認識を創り出す場となっている。本稿からは,「民主主義」へのコミットメントを示すことが,選挙ジレンマの解消だけでなく,独裁体制の正当化にとっても重要であることが示唆される。}, pages = {2--30}, title = {村長選挙は茶番か? 巧みな演出か?――ラオス人民革命党によるジレンマ解消と支配の正当化――}, volume = {64}, year = {2023} }